ポイ活で証券口座を作りすぎても大丈夫?複数口座を持つメリット・デメリットとは

証券会社-記事‐タイトル 銀行、証券

本記事では複数の証券会社を口座開設するメリット・デメリットについて記載しています。

証券会社の口座開設はポイントサイトを経由することで多くのポイントを獲得できるというメリットがある一方で、損益通算でのデメリットなどが存在します。

これからポイント投資や運用にチャレンジしようとしている方は損益通算ができることを知っているだけでもメリットになるので本記事にて確認していただければと思います。

この記事でわかること
  • 複数の証券会社に口座を開設するメリット
  • 複数の証券会社に口座を開設するデメリット
  • ポイ活で証券口座を複数開設するのにおすすめの証券会社

ポイ活で証券口座を複数開設できる?

証券口座は複数開設できます。また、口座開設の料金は基本的に無料です。ただし、NISA口座1人1つまでしか持てないので注意が必要です。

例えば、楽天証券・SBI証券・マネックス証券の3つの証券会社で口座開設することは可能ですがNISA口座はどれか1つの証券会社で1つしか作ることができません。

NISA口座は資産運用を行う上でとても重要です。NISA口座を保有する証券会社は後から変更することも可能ですが、変更には手続きに時間がかかります。

口座開設する際は獲得できるポイント数で決めるのではなく、「自分が使いやすい」、「利用を続けられる」証券会社を選ぶことをオススメします。

複数の証券口座を持つメリット

証券口座を複数開設するメリットを詳しくみていきます。証券口座を使い分けることで、ポイ活で貯めたポイントを資産運用に利用しやすくなります。

複数の証券口座を持つメリット

・各ポイントを資産運用に利用できる
・各証券会社のお得なキャンペーンに参加できる
・短期投資、長期投資を分けて管理できる
・より多くの投資情報を得ることができる
・システムトラブルに対処できる

各ポイントを資産運用に利用できる

証券会社で利用できるポイントは各証券会社によって異なります。複数の証券会社を利用することで様々なポイントを貯めている場合でもポイント投資を行うことができます。

各証券会社対応ポイント

楽天証券 : 楽天ポイント
SBI証券 : Vポイント
マネックス証券 : dポイント
auカブコム証券 : Pontaポイント
大和コネクト証券 : dポイント / Pontaポイント

ポイ活をしていると自分がメインで貯めているポイント以外の他社ポイントも貯まっていきます。その際、ポイントを利用する場面に困ることも多いのではないでしょうか?

各証券会社ではポイントを運用へ充てることが可能です。利用する機会の少ないポイントも株式に変えれば有効期限の心配がなくなります。

また、使いたい時はポイント投資した金融商品を売却し、利益を現金で受け取ることができるのもメリットです!

各証券会社のお得なキャンペーンに参加できる

証券会社を複数利用することでキャンペーンに参加できる機会が増えます。例えば楽天証券やSBI証券で行われるXでリポストキャンペーンは無料で誰でも参加できます。

紹介キャンペーンは条件が厳しい場合やポイントサイト経由の方がお得なことが多いので注意してください。

短期投資と長期投資を分けて管理できる

証券口座を複数持つことで投資目的に合わせた利用ができるのでおすすめです。

実際に筆者は1週間~数か月の期間で売買を行う短期投資用の口座と投資信託を積立購入している長期投資用の口座(NISA口座)を分けて利用しています。

短期投資(1日、1週間、数カ月)と長期投資(5年、10年)の資金管理が上手くいかない場合は複数口座を持つと便利です。

より多くの投資情報を得ることができる

各証券会社では投資環境を取り巻く様々な情報を解説してくれます。同じ金融商品でも複数の予測を参考にしながら取引を行うことができるのは大きなメリットです。

今後の予測や下落要因、時事的な情報など1社では得られない情報を把握できるので自分自身の知見も広がります。

システムトラブルに対処できる

経済の状況や金融政策、地政学的な要因など様々な影響で、相場は一瞬にして変わります。その際、証券会社のシステムトラブルが起きると損失が大きくなりかねません。

実際にコロナショックの時には楽天証券にアクセスできないこともありました…。どの証券会社でも100%トラブルがないという保証はありません

複数の証券口座に資産を分散していれば1つの証券会社が機能しない場合の備えになります。

複数の証券口座を持つデメリット

証券口座の複数開設にはデメリットもあります。後悔しないためにもデメリットを把握しておきましょう。

複数の証券口座を持つデメリット

・証券口座が複数あると全体資産の把握が難しくなる
・ログインID・パースワード情報などの管理が複雑になる
・投資資金が分散する
・相続する際の手続きが増える
・損益通算したい時は確定申告が必要

証券口座が複数あると資産の把握が難しくなる

複数の証券会社で投資を行うと、どの証券口座にいくら入金していたか、損益はいくらになるのかなど資産の把握が難しくなる場合も…

複数の証券会社を利用する場合はメインとなるNISA口座と個別株の売買を行うサブの口座を使い分けるなど役割を決めて利用することで全体の資産額や配分がわかりやすくなるのでおすすめです。

ログインID・パスワード情報などの管理が複雑になる

ほとんどの証券会社ではログインIDとパスワードを保有することになります。このログインIDとパスワードは証券会社ごとに文字数や記号、規定が異なるため管理が複雑になりがちです。

パスワードを管理できるアプリやメモ帳にまとめておくこともできますがパスワードの使いまわしには十分注意してください。

投資資金が分散する

複数口座で投資を行うためには資金をそれぞれの口座に入金する必要があります。もし、購入資金が不足した場合は別口座から資金を移す手間がかかります。

短期投資にチャレンジする際は自分が利用するポイント数や資金を予め決めておき、それ以上は投資に利用しないという使い方も良いと思います。

相続する際の手続きが増える

故人が株や投資信託を所有していた場合、故人名義の口座のままでは売買や換金を行うことができません。

故人保有の株式等を移管する際は相続人が証券口座を持っている必要があります。もし、相続人が証券口座を持っていない場合、相続手続きをするためだけに相続人が新しく証券口座を開設する手続きなどが必要となります。

損益通算したい時は確定申告が必要

証券会社で「特定口座(源泉徴収あり)」を選択すると証券会社が代行して納税してくれるため、基本的に確定申告の必要はありません。

しかし、複数の証券会社を利用し、それぞれの証券会社で利益と損失が出ている場合は損益通算しなければ余計に税金が引かれることがあるので注意しましょう。

損益通算

損益通算とは同一年分の利益と損失を合算して確定申告することで納める税金を減らすことができる仕組みです。

例えば楽天証券で100万円の利益が出て、SBI証券で100万円の損失が出た場合、損益通算しなければ楽天証券で出た利益100万円に対して課税されます。損失が出た場合、確定申告をして損益通算すれば収益は0円になるので税金を余計に支払わなくて済みます。

各証券会社で「特定口座(源泉徴収あり)」を選択したとしてもそれは楽天証券、SBI証券のそれぞれの中だけで損益と税金の計算、納付が行われます。

複数の証券会社で損益がある場合は確定申告で損益通算しないと合算できないので注意してください。

※NISA口座では損益通算ができません。

ポイ活しながら口座開設できる証券会社はどこ?

当ブログで紹介しているポイ活をしながら口座開設できる証券会社5社を紹介します。各証券会社は「楽天ポイント」、「Vポイント」、「dポイント」、「Pontaポイント」に対応しているので口座開設後のポイ活にもきっと役に立つはずです

ポイ活をしながら口座開設できる証券会社5社

・楽天証券 / 楽天ポイント
・SBI証券 / Vポイント
・マネックス証券 / dポイント
・auカブコム証券 / Pontaポイント
・大和コネクト証券 / dポイント・Pontaポイント

※モッピーの広告内容を記載しています。
※獲得できるポイントは時期によって変動します。

楽天証券 / 楽天ポイント

口座開設数は1,100万口座、ネット証券の中でも過去5年間の累計口座開設数NO.1、NISA口座数NO.1と常に人気が高く、楽天経済圏以外の方でも利用して損のない証券会社です。

楽天ポイントをNISA口座で長期投資に充てるのもあり!かぶミニⓇで単元未満株を購入してみるのもあり!楽天証券は「全てが高水準」です。

楽天証券の口座開設手順ポイ活方法こちら

SBI証券 / Vポイント

SBI証券の口座開設数は驚異の1,300万口座!SBI証券についてまず記載したいのは、口座開設時の獲得ポイントが他の証券会社が比較にならないほど高いことです(‘Д’)

住信SBIネット銀行の手数料無料回数も魅力的なので、とりあえず口座開設するだけでもありかと思います。

SBI証券口座開設手順とポイ活方法はこちら

マネックス証券 / dポイント

マネックス証券では2024年9月27日からdポイントでの投資が可能に。取引や投資信託の購入にdポイントが使えるので今後のdポイント投資に期待できる証券会社です。ちなみに、投資信託の保有残高に対するdポイント付与率は最大0.26%(年率)となっています。

マネックス証券の口座開設手順とポイ活方法はこちら

auカブコム証券 / Pontaポイント

auカブコム証券ではPontaポイントを利用することができます。auマネーコネクトの条件を達成することでauじぶん銀行の金利は驚異の0.23%!ネット銀行の中でもトップクラスの年利となります。

auカブコム証券の口座開設手順とポイ活方法はこちら

大和コネクト証券 / dポイント・Pontaポイント

大和コネクト証券はdポイント、Pontaポイントを利用することができます。大和コネクト証券側のキャンペーンでは株式を貰うことができるので実際の株価の変動を体験してみたい方にもおすすめです。

大和コネクト証券の口座開設手順とポイ活方法はこちら

楽天証券とSBI証券の比較記事はこちら

CHEER証券の口座開設とポイ活手順はこちら

よくある質問QA

特定口座と一般口座の違いについて

Q 特定口座と一般口座の違いってなに?

A 特定口座と一般口座の違いのポイントは確定申告の有無です。株式投資を行って得た利益に対しては税率20.315%の税金がかかります。特定口座(源泉徴収あり)で得た利益は金融機関が税金の計算を行って納税をしてくれるため、確定申告は原則不要となります。

源泉徴収ありでも確定申告を行うケースについて

Q 源泉徴収ありでも確定申告をした方が良い場合はあるの?

A 複数の証券口座を保有し、源泉徴収に過払いがあった場合年間での取引が損失で終了した場合翌年以降に損失を繰り越したい場合などは確定申告した方が有利となることがあります。

NISA口座について

Q NISA口座にデメリットってあるの?

A NISA(少額投資非課税制度)は投信による利益が非課税となる制度で、原則として確定申告は不要です。投資の利益が非課税となるメリットがある一方で、損失が出ても他の証券口座と損益通算や繰越控除ができないというデメリットがあります。

特定口座年間取引報告書について

Q 特定口座の「特定口座年間取引報告書」ってなに?

A 特定口座では損益を計算した「特定口座年間取引報告書」が証券会社から交付されます。特定口座年間取引報告書には特定口座内の年間の譲渡損益・配当金などが記載されいるので、確定申告書が必要な場合は特定口座年間取引報告書を転記することで簡単に確定申告を行うことができます。

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